社員旅行
皆様どうも、漆澤でございます。
先月の11月27日(金)から2泊3日、毎年恒例の社員旅行で韓国のソウルへ行って参りました。この様な不景気の中で「社員旅行に行くとは何事か!?」と、お客様からお叱りを頂くかもしれませんが、弊社のようにスタッフの出向先が異なる状況では、月1回の帰社日では社員同士のコミュニケーションがなかなか取れないのが現状です。
そんな厳しい状況だからこそ会社が生き抜いて行く為にも社員同士あるいは会社との信頼関係を培う意味で社員旅行はとても重要な行事だと思っております。普段ではなかなか出来ない団体行動と、社員 一人一人の見過ごしていた新たな発見も社員旅行の楽しみの一つです。
当日は成田空港に朝7:00集合というのっけから厳しいスケジュールで、社員旅行に付き物の「遅刻」「忘れ物」などのトラブルは一切なくアシアナ航空の9:00に成田出発の飛行機に乗り、お昼前には無事に仁川国際空港へ到着しました。
この日は相変わらずのウォン安の影響で日本人でごった返す旅行会社指定の
免税店を早々に後にしてホテルにチェクインをした後バスに乗り、またも旅行会社指定の「金剛山」という焼肉屋さんで全員で宴会(骨付きカルビ食べ放題&飲み放題)です。日本人観光客向けの適当な店かと斜に構えていたもののカルビやユッケなど非常においしくいただくことができました。また韓国と言えば忘れてはならないマッコリも頂きました。日本でいう濁り酒に近く、ドブロクの様なもの。韓国焼き肉ブームで、日本でも今やスタンダードラインナップですが、やはり本場で味わうといささか飲み心地が違いました。焼き肉だけでなく、様々なキムチやナムル、チヂミ等をつまみつつ飲むマッコリは、辛味を適度に緩和しつつ独特の酸味で次の食欲をそそります。『銘酒旅せず』といいますが、普段馴れ親しんだマッコリの真骨頂を味わった気がしました。
その後、全員が満足して(多分)ほろ酔い気分で夜の街に散って行きました。
私はまず南大門〜明洞に行って来ました。
どこもひしめく様に韓国風おでん、チジミ、トッポキなどの食べ物屋の屋台が立ち並び、露店では明らかな偽物ブランド商品が堂々と売られていました。(日本じゃ考えられません???)歩き疲れて小腹も空いたので辛ラーメンを食べてホテルに戻り深夜2時過ぎまで社員数人と私の部屋でお酒を飲んでいました。
2日目以降は最終日の集合まで自由行動です。
私は今までどうしても韓国に来たら一度は行ってみたいと予てから考えていた板門店(共同警備区域ツアーに社員数人と参加しました。
ガイドによりますと板門店は1953年7月27日朝鮮戦争の休戦協定の締結をした地で、ここを起点にして軍事分界線から南北それぞれ2?ずつ(幅4?)朝鮮半島を東から西まで横に渡して延長241?(155マイル)に達する総面積6,400万坪の広大な地域で、あらゆる軍事行為及び敵対行為を一切中止する緩衝地帯であるとのことです。
とくに休戦以来50年間人跡が絶えたため、各種の動植物が原始そのままの状態で繁殖 しており、世界的な自然生態系の宝庫として知られている場所であるとのこと。板門店にはソウルから車で1時間余り、途中異様な緊張感の中、国連軍の厳重なパスポートチエックが何度が2度ほど入りました。この軍事境界線付近には朝鮮戦争時代の遺物であるアメリカ軍のプラスチック製地雷も埋まっていて、金属探知機では発見が難しいため容易には立ち入る事が出来ないとの事です。
板門店という地名は朝鮮戦争当時、国連軍と共産軍との休戦会議に由来し、当時ここには4軒の居酒屋を含めた藁葺きの家があって地名はノルムンリ。停戦協定が締結されてから公式に国連軍と共産軍が共同管轄する共同警備区域と呼ばれながら韓国と北朝鮮の 行政区域に入らない独特な場所だったそうです。
板門店には軍事境界線上に会談所の建物が全部で7洞(会談場)、この中で3棟は国連軍が4棟は北朝鮮が管理しています。北朝鮮の板門閣、北朝鮮の地域と向かい合う西部戦線 の最前方軍隊にある軍観測所、さらには北朝鮮スパイ侵入現場もあるそうです。こんなところが日本から僅か数時間以内の地にあるとは想像もつきませんでした。
日本で例えて言うならば大阪あたりを基準して東と西に分断されてお互いに刃を突き付けあっているようなものです。 非武装地域とは名ばかりで実際には南北双方が武装地域として 今もいつ戦争が再開しても不思議ではない38度線。犬や鳥は国境なんて関係なく行き来をしているところをみると、本当に悲しい人間の歴史を感じさせる、世界でも他にない軍事的ホットスポットでした。是非皆様も韓国旅行に出掛けた際、板門店ツアーを経験してみてください。ちなみにツアー当日に申し込んでも国連側の客として板門店に入れるのは、アジアでは日本人とフィリピン人だけとの事。
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ほぼ板門店の話になってしまいましたが。。。
とにかく、食べ物に買い物に大満足の3日間でした。
この不況から脱するまでにどれだけの時間を要するか、いまだに先行きが不透明といったところですが来年もみんなで社員旅行に行けるよう頑張りたいと思っております。
今年も限られた時間のなかで社員一人一人は楽しんでくれたでしょうか?