#20 ブッカーズ

皆様どうも、漆澤でございます。 気づけば、何気なく始めたこのお酒関連のコラムも早20回目。時が経つのは本当にはやいものです。 少しずつ秋めいて参りました今日この頃、仕事上がりの一杯も、なんとなく落ち着いたお酒をいただきたくなります。 先日、馴染みのバーで久々にバーボンを口に致しました。ブッカーズというこちらのバーボン。アルコール度数が60%と、バーボンの中でも最も強いものの一つだとか。色合いも濃い赤銅色、味わいも分厚くどっしりと感じます。 bookers マスターによるとこのブッカーズ、有名なジム・ビームというバーボンのプレミアム版だというはなし。確かに木箱に入っていて何やら偉そうな感じです。ベーカーズ、ベイシル・ヘイデン、ノブ・クリークと合わせてスモールバッチシリーズだとか。久々のバーボンの味わいが懐かしくて、次回はどれにしようかと飲む前から話題が弾みました。 是非ともストレートで、と薦められたもののやはり翌日の事を考えて、後から氷を足してロックに致しました。野球で慣らした我が社の若手部隊は、随分と威勢よくグラスを空けていきます。ふと、自分の若い頃を思い出して苦笑いです。 ブッカーズと言えば、会社設立当時毎日の様に通った店の馴染みのお客が、ずっとボトルキープしていた事を思い出します。彼がアメリカ勤務になって何年たつやら。通ったその店も今はなく、同じくそこの馴染みであり、よく顔を合わせてあれこれと話をしながら仲良くなったのが、この店のマスターなのですから、人の縁は不思議です。 『みなさん今ごろどうなさっているでしょうね、、』と、昔話を楽しみながらブッカーズを味わいました。思い出話のあれやこれや、秋の夜長には、もってこいの一杯でございました。