#21 ナシとブランデーのカクテル

皆様どうも、漆澤でございます。先日の台風一過からますます秋らしくなってまいりました。風が涼やかで、夜にはもう肌寒さを感じるほどです。今年はやはり新型インフルエンザが流行るのでしょうか、マスクをしたかたも多く見かけます、こんなところにも秋の深まりを感じます。 仕事上がりの一杯の方もいよいよ秋めいてまいりました。私の常席にしているバーでも、秋のフレッシュフルーツを使ったカクテルが始まりました。夏にはスイカやメロンで楽しみましたが、秋になると今度はブドウや柿、洋ナシなどが主役のようです。 季節に合わせてお酒の雰囲気のほうも落ち着いてくるのか、ベースのお酒はブランデーが多いようです。いつもながら麦焼酎の「くろうま」を麦茶で割って飲みながらあれやこれやと話をしていたのですが、たまにはカクテルを、というわけで一杯いただいてみました。チョイスは自ら持ち込みの梨を使った「ナシとブランデーのカクテル」 この梨は福島の相馬に住んでいる親戚から送ってきたもので、大きさは赤ん坊の頭ほどもあり、その大きさに似合わず甘みもしっかりしています。 贅沢に梨を絞って、その果汁とブランデーを混ぜ合わせる。ただそれだけのことなのですが、ふくよかな香りと重厚な味わいにはちょっと驚きました。夏のカクテルの爽やかさもいいですが、このブランデーベースの果汁のカクテルもまた癖になりそうな味わいです。普段は洋ナシを使うところですが、今日は特別に作っていただきました。 「巨峰なんかでもいいですよ。そもそも、代表的な蒸留酒の中ではブランデーが唯一果物から造っていますしね。」というのは、付き合いも長くなったバーテンダー君の解説。なるほど、ブランデーはブドウから作る蒸留酒で、それが生の果物と相性が悪いはずはありません。麦焼酎の麦茶割と要は同じ考え方なわけですね。 仕事柄でしょうか、適材適所という言葉をよく耳にもし、また自ら発することも多いのですが、なるほど、お酒の世界も変わらないようですね。などと考えながら、しみじみと秋のお酒をいただきました。皆様もぜひ一度、フレッシュフルーツとブランデーの相性をお試しください。