#31 クリスマスと年末と
皆様どうも、漆澤でございます。
もう年末も押し迫ってきて、あれやこれやと気をもんだ2010年も、振り返ればあっという間でございました。良いことも悪いこともあるのが一年間の常でございますが、立つ鳥跡を濁さずと言いますか、締めくくりは明るく朗らかにいきたいものでございます。
街はクリスマスで賑わっております。私はすこし浮き足立ったような街の雰囲気が嫌いではなく、出先からの帰路にも、ちょっとしたイルミネーションを眺めるのが楽しみだったりいたします。
高田馬場のいつもの店も、飾り気の無い店主ながらもそれなりにクリスマスは訪れてきているようで、ちょっとお洒落なカクテルなんかを作っているところに出くわしたりもします。生クリームを使ったカクテルや、赤や緑のデコレーションをつけたものなど。俗っぽくゴテゴテとしないところはやはりバーテンダー君の器量なのでしょうが、それでも少し、店内が華やいだように思えるところはクリスマスの魔法なのでしょうね。
「社長は甘いものはお嫌いかもしれませんが。。。」
そういって遠慮がちに出してくれたのは、薄く切ったレーズンパンの様な物。クッキーでもなく、硬く甘めに焼きしめたパンのようで、聞けば「シトーレン」というドイツのクリスマスケーキだとか。上品な甘みでナッツやレーズンの香りもよく、甘党ではない私にも充分おいしく頂けるケーキです。しかしながらやはり麦焼酎の麦茶割りでは色気が無いというもの。せっかくなので「グレンモーレンジ18年」に切り替えました。
ほんのりとした甘みに、柔らかな口当たりのシングルモルトがマッチします。慌しい年末ですが、ちょっと一息ついて、さああともう一踏ん張り。
店を出ると12月の末とは思えないほどの穏やかな空気。今年もどうやら暖冬のようです。
「良いお年を、というにはまだ早いですね、お気をつけて。」見送りの言葉に、しみじみと年の瀬を感じます。そろそろお会いする方々とも年末のご挨拶です。
皆様もお体に気をつけて、良い年末をお過ごしください。