#34 秋の夜長のシングルモルト
皆様どうも、漆澤でございます。暑かった夏も足早に過ぎ去り、一雨ごとに季節はゆっくりと秋に向かって参りました。先日の中秋の名月の夜には、まだどこか暖かさをもった夜風に吹かれつつ月見をしたものですが、昨夜あたりからはどことなく肌寒く、もう夜には上着が必要ですね。
仕事の帰りにいつもの一杯。今年の夏も随分とモヒートを頂きましたが、そろそろクールなカクテルではバーのカウンターには似つかわしくないかもしれません。
「そろそろリベットにしようかなあ。」とつぶやく私に、バーテンダー氏も「秋ですからね」と。
このブログにも2度目の登場になりますが、数年前から、秋から冬場にかけてはグレンリベットの18年を愛飲しております。宵の口には炭酸で割ってやわらかく。夜更けや〆の一杯には、少し濃い目の水割りにしてちびちびと頂きます。
若いころにはそれこそ、酔うために安い酒を飲んだりもしたものですが、そろそろ五十の声を聞く私ですからここはひとつ大人しく秋の夜長を楽しもうかと思います。若々しい12年物ではちょっと疲れます。しかし20年を超えるような長期熟成ものではちょっと物足りない、そんな今の私の喉にこのグレンリベット18年は緩やかに滑り込んできます。
「こんなものでも、おつまみになさいますか?」
と、バーテンダー氏が梨をむいてくれました。ひんやりとした梨の果汁で喉を流しつつ、ゆったりと一杯。今年はいろいろと大変なことがありました。せめてこれから年末に向けて、楽しい話題で一年を乗り切ることができたら、と思います。
皆様も、よい秋の夜長をお過ごしくださいませ。